スマホで派遣の仕事を探している女性

無期雇用派遣という仕組みについて、あなたはどれくらい把握していますか?

「3年以上同じ派遣先でも働けるんでしょ・・・?」

「無期雇用だから正社員とほぼ一緒ってこと・・・?」

新しい制度であることに加えて、仕組みがややこしいため、いまいち把握できていない方も多いのではないでしょうか。

このページでは、無期雇用派遣の仕組みについて詳しく解説します。

メリットばかりではなく、いくつか注意点もあるため、無期雇用派遣で働きたいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

無期雇用派遣とはどういった制度か

コーヒーと眼鏡

まずは無期雇用派遣がどういう制度なのか、という点について見ていきましょう。

労働契約法の改正に伴い、平成25年4月1日から【無期労働契約への転換】がルール化されました。

厚生労働省のガイドマップには以下のように記載されています。

有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できるルールです。

「有期労働契約って何なの・・・?」

と思われる方もいるかもしれませんね。

有期労働契約とは、3ヶ月や半年、1年など、期間を定められている労働契約のことで、一般的な派遣社員も含まれます。

他にもパートやアルバイト、契約社員、嘱託など、雇用期間が決まっている人すべてに適用されるということです。

ポイント!

契約社員として働いている人も、無期雇用に転換できるんですよ。

法改正の主なポイント

無期雇用派遣の仕組みを理解するためには、平成25年の労働契約法の改正に加えて、平成27年の労働者派遣法についても知っておく必要があります。

すべてを理解する必要はないので、ポイントを絞ってご説明しますね。

3年以上同一の派遣先で働けない

平成27年の労働者派遣法の改正に伴って、派遣社員は同じ職場で3年以上働くことができなくなりました。

派遣先の同一の事業所に対し派遣できる期間(派遣可能期間)は、原則、3年が限度となります。

一般的な登録型派遣で働いている場合、どれだけ好きな仕事でも3年で仕事を変えないといけません。

ただし、この法改正には例外が認められていて、派遣会社に無期雇用されている人は期間制限の対象から外れます。

つまり無期雇用派遣という働き方を選べば、ルール上は何年でも同じ職場で働けるということです。

うーん

居心地の良い職場から離れるのはツラいですよね。でも登録型派遣だとルールに従うしかないんです。

5年以上働いていれば転換できる

平成25年の労働契約法の改正で知っておくべきポイントは、同一の派遣会社で5年以上仕事を続けていれば、無期労働契約に転換できるということ。

さらに、労働者から転換の申し出が合った場合、使用者(派遣会社)は断れないルール。

ただし、無期労働契約へ転換するかどうかは労働者の自由なので、5年以上働いているからといって必ず転換しなければいけないというものではありません。

後ほど詳しく解説しますが、無期雇用派遣にもメリットとデメリットがあるので、よく考えて判断すべきですよ。

登録型派遣との違い

「いわゆる普通の派遣と何がどうちがうの・・・?」

と疑問に思う方も多いですよね。

そもそも一般的な派遣の正式名称は【登録型派遣】で、無期雇用派遣は【常用型派遣】といいます。

派遣会社に雇用されるという点は同じですが、働き方が異なります。

登録型派遣の特徴を簡単に整理すると以下の通り。

  • 数ヶ月単位で派遣契約を結ぶ
  • 3年以上同じ職場で働けない
  • 時給はスキルや経験に左右される
  • 交通費は自己負担が多い など

「幅広くいろいろな仕事に挑戦したい」

「週3〜4日、1日5時間で働きたい」

「半年働いたら2週間休んで海外を旅行したい」

といった柔軟に働けるという点で登録型派遣には大きなメリットがあります。

コチラ

一概にいえませんが、お子さんが小さいうちは登録型派遣の方が働きやすいかもしれませんね。

技術者の分野で常用型派遣は定番

常用型派遣は決して新しい仕組みではなく、かつては【特定派遣】という名称が使われていることもありました。

とくに技術者派遣(エンジニアや研究者)の世界だと常用型派遣は昔から定番で、WDBホールディングスやメイテックなどの大手企業もありますよ。

紹介予定派遣との違い

「紹介予定派遣も無期雇用と似たようなもの・・・?」

と勘違いする人もいそうなので、ご説明しますね。

まず派遣会社に雇用されるのは同じですが、紹介予定派遣は派遣先での直接雇用を前提とした働き方。

最大で半年、派遣先で実際に就業した後に、お互いが合意すれば雇用主が派遣会社から派遣先に変わります。

無期雇用派遣の場合、あくまでも雇用主は派遣会社のまま変わることはありません。

契約社員としての雇用もある

紹介予定派遣の場合、実務を経験した上での直接雇用となるため、入社後のミスマッチがほとんどありません。

有名な大手企業の求人と出会えるチャンスも少なくないなど、人気の高い働き方のひとつです。

ただ、直接雇用といっても正社員ではなく契約社員を前提としている企業もあるため要注意。

また、数ヶ月働いた結果、「求めている人材ではなかったので直接雇用はできない」と受け入れを拒否されることも。

さらに、希望者が多いこともあり、派遣会社内の選考でふるいにかけられることも。

登録型派遣のように広く間口が開かれているわけではありません。

注意!

紹介予定派遣は、登録先の派遣会社の担当者とよく相談しながら進めましょう。

正社員雇用との違い

「無期雇用ってことはつまり正社員と一緒でしょ?」

と思う方も多いですよね。

たしかに契約期間という点で見れば同じです。

ただ、あくまで派遣社員を無期雇用しているだけ、と考えたほうが良いでしょう。

待遇や処遇を正社員と区別している会社も少なくありません。

重要な役職に昇進できるのは正社員だけ、賞与にも差が出て当然でしょう。

ただ、正社員として働くと、残業や休日出勤、転勤を避けられなくなることも。

無期雇用派遣の場合、雇用期間の定めはなくなるものの、正社員とも少しちがう働き方になるということです。

無期雇用派遣を選ぶメリットとデメリット

オフィスで楽しそうに働く男女

ここまで無期雇用派遣の基本的な仕組みについてご説明しました。

登録型派遣や正社員とのちがいを表にまとめると、以下のようになります。

給与昇給賞与交通費契約
正社員月給無期
契約社員月給有期
登録型派遣時給×有期
無期雇用派遣月給無期

条件面だけで見ると、やはり正社員には敵いません。

その分、仕事は大変ですし、背負わされる責任、求められる成果が高くなるのは覚悟しましょう。

一方、働き方の柔軟さという点では登録型派遣に軍配が上がりますね。

賞与は基本的にもらえませんし、交通費も自己負担になることが多いですが、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。

そんななか、正社員と登録型派遣の中間に位置する無期雇用派遣。

ここからは、無期雇用派遣を選ぶことのメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

収入が途絶える心配がない

無期雇用派遣の最大のメリットは、収入が途絶えないという点ですね。

登録型派遣の場合、派遣先の都合で突然仕事がなくなったり、タイミングが悪いと次の仕事が見つかるまで1〜2ヶ月待たされることも。

無期雇用派遣の場合、仮に待機期間が発生しても、月給制なので最低限の給与は保証されます。

登録型派遣だと、待機期間が長引くほど収入が減ってしまうということです。

休日の多い月も給与が安定する

登録型派遣は時給制で働くため、年末年始やゴールデンウィークなど、休日の多い月は手取りが減ってしまいます。

「今月は5連休があるから遊べるぞー!」

なんて浮かれていたら、翌月の給与振込日に絶望しますよ。

その点、無期雇用派遣は時給制ではなく月給制。

仮に10連休があったとしても、手取りの給与を減らされることはありません。

ヤッター

時給制から月給制に変わるだけでも、毎月の生活は安定しますよね。

交通費全額支給の派遣元も

正社員なら当然のように支給される通勤交通費ですが、登録型派遣だと支給されないことがほとんど。

往復交通費だけで1,000円以上かかってしまうと、1時間タダ働きしているようでイヤですよね。

その点、無期雇用派遣だと交通費は支給されることがほとんど。

全額支給としている派遣会社もあれば、3万円まで、と一定のルールを定めている派遣会社もあります。

いずれにしても、無期雇用派遣で交通費自己負担を掲げている派遣会社は滅多にないので安心してください。

福利厚生が充実している

無期雇用派遣の場合、福利厚生も正社員とほぼ同じ条件になります。

社会保険は当然加入できますし、産休や育休も取得しやすくなりますよ。

派遣会社によっては無料のスキルアップ研修にも力を入れていますね。

ビジネスマナーやパソコンスキルに自信がない方は、積極的に活用しないと損ですよ。

モリモリ

パソコンスクールに通うのもひとつですが、まとまったお金が消えていきます。無料の研修をたっぷり利用しましょう。

仕事を自由に選べなくなる

「収入が途絶えることなく働けるなんて、無期雇用派遣って最高!」

と考える人もいるかもしれませんが、メリットばかりではありません。

たとえば、無期雇用派遣で働くと、派遣先を自由に選べなくなります。

登録型派遣ならやりたくない仕事は基本的に避けられますが、無期雇用派遣は苦手な仕事でも頑張らないといけません。

先ほど、待機期間が発生しても給与は発生するとご説明しましたが、派遣会社からすると1日でも人件費をムダにしたくないのが本音。

ろくに教育もされないまま難しい仕事の職場に放り込まれたり、つまらない雑用をさせられたり、といったケースもあるようですね。

長期休暇をとりづらくなる

「今の仕事が一段落したら、1週間休みをとってのんびりしようかな」

なんてことは登録型派遣なら自由に調整できましたが、無期雇用派遣だとそうはいきません。

もちろん、有給休暇は正社員と同じ条件で取得できます。

ただ、いつでも自由に休めるかというと、過度に期待しないほうがよいでしょう。

残業や休日出勤が発生することも

登録型派遣で働いていたときは、原則として残業や休日出勤はありません。

派遣先から残業を依頼されたとしても、断ることができました。

その点、無期雇用派遣は正社員に近い立場になるため、残業を簡単に断りづらくなります。

ときには休日出勤を依頼されるようなこともあるでしょう。

ブラック企業に勤める正社員ほどの長時間労働はないにしても、多少の時間外労働が発生することは覚悟しておいてください。

うーん

自由な働き方がしたくて、権利を得ていても無期雇用に切り替えようとしないスタッフさんも多いんです。

キャリアアップしづらい

無期雇用派遣の仕事は事務系の職種に限られていることが多いです。

派遣会社によって差はあるものの、一般事務や営業事務、総務事務に採用事務、貿易事務など。

将来的にキャリアアップを目指したい人にとっては、日々の仕事をつまらないと感じてしまうかもしれません。

誰かをサポートすることが好きな人や、あまり前に出たくないタイプの人なら、きっとやりがいを感じられますよ。

また、昇給制度が設けられているといっても、正社員に適用される制度とは明らかに差があることも。

正社員なら実力が認められて年収が100万円以上アップすることも夢ではありませんが、無期雇用派遣として働いていて年収が急激に増えることはないでしょう。

テヘペロ

キャリアアップを目指すなら、ある程度派遣で経験を積んでから中途採用を狙ったほうがいいかもしれませんね。

無期雇用派遣の希望者は意外と少ない

オフィスで楽しそうに働く女性たち

ここまで無期雇用派遣のメリットとデメリットについてご説明しました。

メリットばかりではないとはいえ、正社員と登録型派遣のいいところを組み合わせたような働き方ができるのは事実。

実際のところ、どれくらいの人が無期雇用派遣として働いているのか気になりませんか?

日本経済新聞の調査によると、無期雇用に切り替えた人は意外と少ないことがわかりました。

「無期雇用の希望者は派遣社員の対象者の1~2割にとどまる」。エン・ジャパンの担当者はこう打ち明ける。人材派遣各社からも「無期雇用を選ぶ人は想定以上に少ない」との声が目立つ。

今まで登録型派遣で働いていた方からすると、無期雇用はメリットが薄いと感じるのかもしれませんね。

スキルと経験のある方なら登録型派遣のほうが稼げることも多いですし、安定よりも柔軟性を優先する人が多いようです。

独自の制度を導入する派遣会社も

派遣会社にとって大きな転換点となった2018年、新たな働き方を独自に提案する会社も出てきました。

そのひとつがアデコの【ハケン2.5】という制度です。

「アデコのみならず、どの派遣会社で就業されている方であっても、現在の職場で2.5年以上継続して、派遣就業されている方」は、アデコの無期雇用派遣社員に応募することが可能です。

応募後は、簡単な選考を経て、アデコの無期雇用派遣社員となります。

無期雇用派遣のひとつの形で、事前に選考が実施される点に変わりはありません。

無期雇用派遣はまだ新しい制度のため、今後も新しい働き方が増えていくのかもしれませんね。

モリモリ

時代の変化に合わせて派遣のルールも変わっていくので、ニュースを見逃さないようにしましょうね。

未経験から無期雇用派遣を目指す注意点

派遣先に着ていくスーツを選んでいる女性

「無期雇用派遣って結局5年勤めないとダメなんでしょ?」

と思われる方も多いですが、未経験でも無期雇用派遣は目指せます。

通常の登録型派遣とは異なり、大手派遣会社を中心に独自の窓口を設けています。

未経験から挑戦できる主な無期雇用派遣は以下の通り。

  • スタッフサービス:ミラエール
  • マイナビワークス:マイナビキャリレーション
  • テンプスタッフ:ファンタブル
  • アデコ:キャリアシード・エル
  • マンパワーグループ:エム シャイン
  • リクルートスタッフィング:キャリアウィンク

各社それぞれ名称は異なりますが、仕組み自体はほぼ同じです。

未経験から無期雇用派遣を目指すときのポイントについて見ていきましょう。

経験ゼロ・新卒でも挑戦可能

まずメリットとしては、経験がまったくない方も応募できるという点です。

新卒の方でも応募できますし、高卒の方でも応募可能としている派遣会社もあります。

内定後にビジネスマナーやパソコンスキルの研修を受けられるため、就業経験がゼロの方でも挑戦できますよ。

面接など選考基準が厳しい

未経験から応募できるといっても、100%希望通りに働けるほど甘くはないのです。

面接や適性検査を合格しないと無期雇用派遣として働けません。

経験は問われないからこそ、真面目に頑張るという点をアピールしましょう。

面接に苦手意識がある方は、事前にイメージトレーニングをしておきましょうね。

ダメー!

選考の合否基準は派遣会社によってさまざま。決して甘く考えてはいけませんよ。

対応エリアが都市部に限られる

最後にもうひとつ、対応エリアが限られている点にも注意してください。

メインは東京23区内で、ほかにも横浜や名古屋、大阪など、どうしても都市部に限られてしまいます。

派遣会社によって対応エリアは異なるため、必ず応募する際に確認しましょう。

うーん

派遣求人はどうしても都市部に集中します。お住まいの地域によっては無期雇用で働ける案件がないことも。

未経験者におすすめの大手有名派遣会社

自宅で求人サイトをチェックする主婦

「未経験から無期雇用派遣を目指すなら、どこの派遣会社がいいんだろう・・・」

と迷ってしまう方へ、おすすめの大手有名派遣会社をピックアップしました。

すでに説明会へ参加された方もいるかもしれませんが、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてくださいね。

ミラエール

ミラエール
  • 大手のスタッフサービスが運営
  • 事務職経験ゼロからはじめられる
  • 年1回の昇給制度も完備
  • 交通費支給、ボーナスあり

まずは大手派遣会社のスタッフサービスが運営するミラエール。

国内トップクラスの求人数を保有する派遣会社で、とくに一般事務をはじめとした事務職・オフィスワーク関連の求人に強いです。

2018年10月現在、ミラエールの対象エリアは首都圏をはじめ、京阪神と愛知、そして広島。

Web面接に対応している点や、パソコンのスキルアップ講座などの福利厚生が充実している点も魅力ですよ。

マイナビキャリレーション

マイナビキャリレーション
  • 大手人材企業のマイナビが運営
  • 未経験の方も挑戦できる
  • ボーナスはうれしい年2回
  • 専任担当者から手厚いサポート

続いてご紹介するのは、こちらも大手人材企業であるマイナビが運営するマイナビキャリレーション。

経験豊富なキャリアアドバイザーから、あなたの適正にあった配属先を提案してもらえます。

2018年10月現在、対応エリアは首都圏をはじめ、京阪神と愛知のみ。

オフィスワークを中心とした求人数も豊富で、スキルアップにつながる各種研修制度も充実していますよ。

無期雇用派遣の特徴をよく理解しよう

笑顔で勤務中の女性

登録型派遣のデメリットを払拭した、新しい働き方ができる無期雇用派遣。

ただ、対応エリアが都市部に限られていたり、自由に仕事を選べなくなるなど、いくつか注意点があるのも事実。

無期雇用派遣の働き方が合っているかどうかは、あなたのライフスタイル次第ですよ。

事務職やオフィスワークに興味があって、柔軟に仕事を選べることより安定した収入を重視したいなら、まずは説明会に足を運んでみてください。

具体的な仕事内容や条件面など、詳しい話を聞いてから本当に無期雇用派遣として働くのかを判断しましょう。

今は幅広い選択肢から働き方を選べる時代です。

あなたのライフスタイルに合った働き方を、ぜひ見つけてくださいね。

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